随想

臓器移植

正月に帰省したときに、母が「臓器提供はしたくない」と言っていた。 自分はどうか。したいとも思わないがしたくないとも言い切れない。どうもあいまいだ。 そういう技術があり、それを求める人がいて、それに応える人もいるのなら、世の中に臓器移植という…

そういえば

トンボの幼虫はヤゴ。トンボは大きな4枚の透明な羽を持っていて空中を飛ぶ。でも、ヤゴは鰓を持っていて水中で暮らす。 トンボのこの生活環は両生類みたいだ。カエルに似ている。幼生のときはオタマジャクシと呼ばれて水中で鰓呼吸。成長すると足が生えて手…

宇宙/地球/ヒト

なんでも、宇宙はビッグバンで始まったらしいね。なにもかもがまるで一点に集まったみたいに集中していたときがあったらしい。まっしろで、熱くて、朦朧としていたのかな。 ビッグバンで始まった時間と空間は、すぐにまっくらで、広々として、冷え冷えとした…

電気ってなに?(その2)

「電気ってなに?(その1)」 静電気や雷は電気の力のあらわれだ。電気には2種類あって、同じ種類どうしには引力(引きあう力)がはたらき、違う種類どうしには斥力(はねつけあう力)がはたらく。19世紀には、電気を流すとそのまわりに磁石の力がうまれる…

文房四宝

筆・墨・硯・紙の四つを文房四宝というそうだ。 いまならキーボード・マウス・PC本体・モニタースクリーンというところか。 ちょっと前なら、鉛筆・消しゴム・筆箱・ノートだろうか。 そういえば最近、ついぞ鉛筆を握る機会がない。筆箱を目にする機会もない…

宇宙の小石

「ザ・サイエンス・ヴィジュアル12 地球」という本を図書館で借りた。地球 (ザ・サイエンス・ヴィジュアル)作者: スザンナ・ヴァンローズ,Susanna Van Rose出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 1994/10メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見る薄…

テラフォーミング

大規模に惑星を改造して地球人のための生活圏を築く。地球外環境の地球化。それがテラフォーミングだ。 「このテラフォーミングって、実は環境破壊の最たるものでは?」という意見をインターネット上で見かけた。 失敗すれば、そうだろう。いや失敗しなくて…

月人壮士とセレーネ

月を男と見立てて、月人壮士(つきひとをとこ)というのだと妻から教えてもらった。月人壮士は、ツクヨミ(ノミコト)と同じものらしい。万葉集では月読壮士とも月人壮士ともいわれているそうだ。 太陽を象徴するアマテラスが女神なのに対して月を象徴するツ…

宇宙の孤島

島はつねに人の心を魅惑する。 レイチェル・カーソン*1 深さの感覚すら麻痺して平坦な闇に見える暗黒の宇宙に、太陽の光を反射して強く輝く白い雲と青い海と。 地球は、暗黒の宇宙に浮かぶ絶海の孤島である。 それは私たちの目にまぶしくも美しく映る。 地球…

蝉の声

みーんみんみんみん、みぃいぃん。と鳴くのがミンミンゼミ。ミンミンゼミは高速で回転して唸るモーターのように鳴く。 じいー、じーじーじーじーじー。と鳴くのがアブラゼミ。アブラゼミはチョロQなど玩具のゼンマイがほどけるように鳴く。 しゃしゃしゃし…

本は不思議

本が好きだ。むかしから。ずっとだ。 なにがそんなに好きなのだろう。本を読んでいるときの、世界がひたひたと押し寄せてくる感覚。砂浜にうちよせる波のように、言葉がはだしの指の先を濡らしては、後じさる。文字が目に映り、耳に声が聞こえる気がする。物…

電気ってなに?

おととい、レイリー散乱について書き直したものを妻に読んでもらったところ、「小さな粒はとても軽いので、電気を帯びると、ほんの少しの電気でも、敏感に電気の揺れを感じるようになる。」というところでひっかかったという。「電気を帯びるってどうイメー…

レイリー散乱ふたたび

きのう、「子供が親に尋ねる質問トップ3」で「なぜ空は青いの?」への回答案は、どうもよくわからないという感想を得た。大人でさえよくわからないということは、どうしようもなくわかりにくいということだろう。そこで、ちょっとべつな説明のしかたを試し…