そういえば

 トンボの幼虫はヤゴ。トンボは大きな4枚の透明な羽を持っていて空中を飛ぶ。でも、ヤゴは鰓を持っていて水中で暮らす。
 トンボのこの生活環は両生類みたいだ。カエルに似ている。幼生のときはオタマジャクシと呼ばれて水中で鰓呼吸。成長すると足が生えて手が生えて尻尾が短くなって、ついにはカエルになる。それと似ている。
 動物の進化の歴史といえば、両生類は魚から派生し、さらに両生類は爬虫類を派生し、爬虫類はさらに鳥類とほ乳類を派生したとされている。昆虫の場合のことはよく知らない。それでも、やはり最初は水生昆虫から始まるんだろうか。そして幼生のときだけ水の中で暮らすトンボみたいな昆虫が派生したのだろうか。そしてさらに、生まれてから死ぬまでずっと陸上で暮らす昆虫が派生してきたのだろうか。
 トンボみたいな両生類的な昆虫って、ひょっとしたらとても珍しいんじゃないだろうか。と思った。でも、そうでもないかもしれない。そういえば、蚊もそうだ。幼生のときはボウフラと呼ばれて水中で暮らすじゃないか。そうだった。忘れていた。トンボだけじゃない。
 でもどうなんだろう。ほんとうにそうなのかな。昆虫の進化史にちょっと興味がわいてきた。