有名な映画なのだけれども:「市民ケーン」

市民ケーン [DVD]

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 オーソン・ウェルズの非常に高名な映画ですが、なぜそれほどまでに高名なのか、いまの私にはあまりよくわかりませんでした。発表された当時の他の映画作品と比べると画期的だったものの、現在ではごく当たり前の方法になってしまっているからなのかもしれません。
 ストーリーは新聞王の伝記風の物語で、派手に成功しながら愛を得ることには失敗した男と、そのまわりに人たちの人生が描かれています。
 モノクロ映画なのですが、しだいにそれを忘れさせるほどの興味深さはあったかと思います。邸内の合わせ鏡の廊下を茫然自失の主人公が歩くシーンは印象に残りました。