パソコン

 パソコンを使っている。いまもノートパソコンに向かってこの文章を書いている。AppleMacBookという種類で、みためは白い。
 パソコンからはケーブルが3本伸びている。どれも白いケーブルだ。別に意図して揃えたわけでもないのだけれど。
 ひとつは電源コード。磁石でくっついているので、強くひっぱるととれる。近づけるとまたスッとくっつく。電源コードがつながって通電していると緑色の小さいランプが灯るようになっている。
 もうひとつはLANケーブル。これは爪がついている一般的なLANケーブルだ。
 3つめはUSB接続のケーブルで、これはMP3プレーヤーiPodの充電用兼データ同期用のケーブルだ。その先につながっているiPodは白くない。黒だ。音楽を入れていたこともあったが最近は主に英語のpodcastやCDを入れてあることのほうが多い。
 むかしは仕事を持ちかえってしていたこともあったが、そのうちセキュリティへの関心が社会的に高まって、仕事の持ち帰りは禁止されるようになった。その結果、パソコンはプログラミングの道具というよりも社会への窓という感じになっている。郵便ポストや新聞はいまでも廃れたわけではないが、個人的にはそれらの意義はうすれている。プリンタもあるが、紙はほとんど使わない。絵を描くことが少なくなり、なにか描くにしてもパソコンの中ですませてしまう傾向にある。手描きのほうがうまく線を描けるとわかっていてさえそうだ。