起承転結
おおくの場合、ストーリーは起承転結で構成されているという。
そういえばそうかもしれない。
たとえば:
桃太郎
(起)桃から生まれた桃太郎は、(承)イヌ・サル・キジをお供に連れて、(転)鬼ヶ島に鬼退治に出かけると、(結)財宝を持ち帰る。
浦島太郎
(起)亀を助けた浦島太郎は、(承)竜宮城でもてなされ、(転)700年の経過に絶望して土産の玉手箱を開けると、(結)一気に年を取る。
マッチ売りの少女
(起)寒い日にマッチを売る貧しい少女は、(承)マッチが売れないので途方にくれ、(転)売れ残りのマッチを擦って暖をとると幸せな幻覚を見るが、(結)翌朝には冷たくなっている。
ロミオとジュリエット
(起)敵対する家のロミオと恋に落ちたジュリエットは、(承)追放されたロミオを呼び戻すために仮死状態になり、(転)誤解して服毒自殺したロミオを見ると、(結)自殺する。
人間
(起)猿に似た哺乳類から生まれた人間は、(承)火遊びを覚え、(転)火薬や原子力にも手を伸ばすと、(結)我と我が世界を滅ぼせるようになった。
生命
(起)炭素を中心とした原子からなる分子は、(承)自己複製するようになり、(転)環境にあわせてさまざまに進化して地球を覆うと、(結)はじけて外に漏れそうになった。