アシモフのひみつ

 いま読んでいる「Yours, Isaac Asimov」の10ページにこんなのがあった。

17 April 1968
I am usually amazed (and pleased) at what comes out of the
typewriter. Which is why I write so much. I am eager to see what
I will say next.

1968年4月17日
私はしょっちゅうタイプライターから出てくるものに驚かされる(そして喜ばされる)。
それこそこんなに書く理由だ。私は見たくてしかたないのだ、私が次に何と言うかを。

 なるほど執筆中毒にもなるわけだ、と思わせる。こんなふうだと、さぞおもしろいだろうな。とはいえ、こうして日記を書いている自分にしたって、実際に今こんなことをこんなふうに書くとは、さっきまでは思いもしていなかった。同じようなものだと言えば言えるのかもしれない。そうはいっても思考スピードが凄まじく速くて、書く速度もそれを上まわるほど速くないと、なかなかじれったくてそんなには耽溺できないかな。(アシモフはちなみに分速90語でタイプできるそうだ。あんまりどんなスピードだかピンとこないけど。)