ひなた先生が教えるデバッグが256倍速くなるテクニック

ひなた先生が教えるデバッグが256倍速くなるテクニック (Software Design Books)

 対話式なのでとても読みやすい。ストーリーは多少強引なものの、キャラクター造形は楽しい。読みはじめたらするする読めた。

 個人的には変数の命名規則の歴史的考察を扱った第12回がおもしろかった。
 時代につれてハードウェアやツールサポートのような技術的環境が進展する。するとそれに影響されてハードウェア由来の制約は外れるし、どう書くのが楽かも変わってくるというところは興味深い。
 プログラムのコーディングの変遷って、物語が口承文学から手書きの小説へ、手書きからワープロ、さらには携帯小説へと進んでくるなかで、どんな書き方が好まれ大勢となってきたかにも似てるかなあと思ったりして。