ダイ・ハード4.0

犯人側だけでなく、主人公側も人を殺しすぎ。物を壊しすぎ。でもそれが受けたのだろうな。

人がどんどん殺されていく。物が、クルマが、建物が、トンネルが、高速道路が、ジェット戦闘機が、社会システムが、どんどん壊されていく。あまりのことに、だんだん心のうずきすら麻痺していく。その渦中にあって、主人公とその相棒となったプログラムオタクは怪我しかしない。さすがは虚構。

時代が肉体派のヒーローから情報系ヒーローへと移りかわることをシニカルに象徴するようなラストシーンが印象的。
大統領のビデオをつなぎあわせて作った犯行声明をテレビの全チャンネルで流すというシーンには感心。「ニクソンがなかったけどな」という犯人グループのツッコミもなかなか。

主人公の娘のキャラクター/台詞は漫画的な意味でありきたりではあるのだけど、でも実にチャーミングだ。