わたし出すわ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2011/06/08
- メディア: DVD
- クリック: 37回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
見はじめると、若い地味な感じの主人公マヤが、高校時代の4人の友人たちのいる北海道のある街に帰ってきて、友人たちひとりひとりに数千万円単位の大金を提供していくので「なぜだろう?」と思う。
そういう導入はうまい。
しかし物語は淡々と進む。
マヤが大金を持っていた理由は株で大もうけしたからだとほのめかされ、なぜ友人たちのひとりひとりには、高校時代にかけてもらった言葉への感謝がこもっているのだということもわかるようにはなっている。
だが、そこまでの大金を出したいと思う強い転機についてはなにも描かれない。
そして植物状態に近い身動きのとれない状態だったマヤの母親が突然声を出して話ができるようになったところで物語は終わる。
起伏がなさすぎて、なにが表現したかったのか、迷う。
物語には関係ないが、主人公を演じる小雪の顔は、つのだじろうの心霊漫画の女性に似ているような気がする。そのせいで、個人的にはちょっと怖くて安心して見ていられない。