世界史上でひとつだけ最重要な年代を挙げるとしたら

 世界史上で最も重要な年代をひとつだけ挙げるとしたら、それは1945年(昭和20年)だろう。
 この年、1945年の8月6日に日本の広島に、8月9日には長崎に、人類ははじめて2発の核兵器核分裂爆弾)を対人兵器として実際に使用した。そして1945年のうちに第二次世界大戦は終わった。
 この1945年の2月にヤルタ会談で戦後処理が話し合われ、4月にはイタリア、5月にはドイツが降伏、6月には国際連合憲章が調印され、7月にポツダム宣言が発表されて日本に降伏が勧告され、8月にポツダム宣言が受諾されて日本が無条件降伏した。そして1945年10月には国際連合が発足。こうして、1945年、人類は核戦争後の新しい時代を新しい態勢で歩みはじめた。1945年は、多くの分野で「現代」が始まったその最初の年とみなされる。