食べ物ってどれくらいの人で生産してるんだろう?

 人類の食料をまかなうのに何人の人が直接農林水産業で働いているんだろう?

 そんな疑問をふと持ったので、調べてみました。
 2007年のデータですが、統計局のホームページにちょうどいい資料がありました。

 日本に限ると、総人口1.27億人に対して農林水産業従事者数は0.66億人。割合にして2.7パーセントつまり37人に1人が食料生産に携わっている計算です。少ないですね。一学級に一人いるかいないかという割合です。そんなにわずかな人数で、全員の食料をまかなえているんでしょうか?

 そうではないでしょう。日本に農林水産業従事者が少ないと言っても、食料は貿易の対象ですから、もっと広い目でみないと実際に全人類の食料をまかなうのに何人の人が働いているのかはわかりません。

 そこで世界全体に目を向けます。同じ資料によると、世界の総人口66.7億人の食料をまかなうために農林水産業で働いてくれている人の人数は26.1億人。割合にして41パーセント、2.4人に1人が食料生産に携わっている計算になります。つまり一人が食料を生産することで(その人を含めて)、2.4人が食べているということですね。核家族のお父さんが奥さんと子供を養っている、みたいな比率ですか。

 意外でした。農林水産業の従事者の割合って、世界全体でみるとかなりなものなんですね。もっと少ないのかと思っていました。

 こうしてみると、日本人はほとんどの人が世界の食料生産従事者の人たちに食べさせてもらっているわけです。思わず感謝したくなりました。ありがとうございまーす。

統計局ホームページ/世界の統計 第4章 農林水産業
http://www.stat.go.jp/data/sekai/04.htm#h4-02

4−2 農林漁家人口・農林水産業従事者数(2007年)(1)(単位 1,000人)
総人口 農林漁家人口 経済活動人口 農林水産 業従事者 割合(%)
世界 6,670,799 2,613,386 3,138,152 1,287,200 41.0
日本 127,396 3,241 65,561 1,745 2.7