ベスト・キッド

 わずか二ヶ月の空手の修行で全米空手チャンピオンになってしまう高校生の男の子のお話。
 けっこう昔の、わりと有名な映画ですが、観たことのなかった映画です。映像の色あいはさすがに古くて見始めは少し気になりましたが、ストーリーに引き込まれてそのうち気にならなくなりました。
 いじめられた男の子が空手を習って強くなり、女の子とこじれながらも仲良くなりつつ、いじめっこにも勝つ、という単純な筋書きですが、おもしろく観ることができました。
 この映画は、なんといっても空手を教えてくれる日本人の老人のキャラクターで持っている映画でしょう。空手を教えてくれると言ったのに、毎日車磨きや床磨きや塀塗りばかりで腐っていたら、実はそれが空手の修行になっていた、というくだりは、いろんな映画に流用されてもいるようです。
 アパートに隣接した修理工のおじいさんが広い家と何台もの自動車を別に所有しているという設定には御都合主義を感じましたが、とてもよくできた、教科書的名作と言えそうな作品です。