今朝はカラスが怖かった

 通勤の道は畑があったりしてそんなに都会ではないといえば確かにそうなのかもしれないけれども、それでも道路は舗装されているし、車の行き交いのそこそこ激しい道もすぐ近くに通っていたりもするし、そこらじゅう住宅だらけといってもいいくらいなのに、今朝はその道の脇の畑に大きなカラスが何羽も降り立っていて、ちょっと怖かった。雀くらいに小さい鳥なら怖いとも思わないのだけれども、カラスは一羽でも雀の十羽分くらいはありそうな体格で、立派に育った鶏くらいの大きさはあって、しかも羽の色もそうだけど、くちばしまでもが真っ黒なので、喪服かダークスーツみたいで、いかつくて、そんなのがせまい範囲に何羽も歩いていたりすると、もし襲いかかられでもしたら、多少の怪我ではすまなそうな感じがして怖い。そのあたりに餌がたくさんあったのか、それとも逆にこの近辺には餌が乏しいからなのか、それはよくわからないけれども、今朝はいつもよりも間近にたくさんのカラスを見たように思う。それでもたぶん、たくさんのカラスが暮らしていけるということは、それなりに餌がたくさんあって、餌のとりあいで飢え死にするようなことはあまりないということなのだろう。そうなると、これからももっと、もっともっと、カラスが増えてくるのかもしれない。そうだとしたら、カラスをもっと小さくかわいく愛される見た目と行動に変えることはできないものだろうか。せめてネコくらいかわいかったら、こんなふうに危機感を持たずにすんで心穏やかでいられそうなのだけれども。