「The March of the Millenia」到着

 Amazon マーケットプレイスで注文していた Isaac Asimov 著「The March of the Millenia」がきのう届いた。

 ラトガース大学の蔵書だったらしく、スタンプが押してある。
 中はきれいで、ほとんど読まれないまま廃棄処分となったものが流通していたようだ。
 なんともったいない。

 この本、日本語版は「シミュレーション 西暦3000年の人類―輝かしき宇宙コンピュータ文明への最終選択」という長いタイトルで出版されている。出た当時、たしか横浜の書店で見かけてすぐに購入したのだったと思う。とてもコンパクトに世界の歴史をふりかえり、返す刀で西暦3000年までを見越した人類の今後を想像する、という内容。かなり好きで、何度か読みなおしている。それで、英語版が入手できるならと、読んでみようと思った次第。

 縦書きだった本が横書きの英文になるだけで、かなり印象が変わる。
 日本語版にはわりとイラストや図版が含まれているが、英語版にはまったくない。

 巻末は次のように終わる。

It could be a very good world, and the people of 3000 may
look back on 2000 as the end of humanity's childhood, the time
when it emerged into adolescence and began to advance at long
last to the adulthood of the species.

それは非常に素晴らしい世界になるかもしれず、その3000年のひ
とびとは2000年をふりかえって、この時代を人類の幼年期の終わり
青年期へと踏み込み、ついに到達した種としての成年期のはじまり
と見るのかもしれない。