パシャッ〜撮ったつもりがほんとに撮れる〜

 指で撮影する写真というイメージがたしかマイクロソフトのCM(だったと思う)の動画にあった。
 それは印象的なシーンだった。
 その実現方法を考えてみると、3種類くらいならぱっと思いつく。
 (1)目に近い位置にあるカメラで撮影する。お医者さんが頭に付けている額帯鏡とか炭坑夫が頭に付けているヘッドライトのような感じで目立たない小さいカメラを装着すればいいだろう。指の動きは画像解析で検出する。指で囲まれた領域をトリミングした静止画像を保存することはそれほど難しくなさそうだ。
 (2)指まわりにセンサを組み込む。シャッターを押す動作を検出できるようにすれば、それに応じて静止画像を撮影するのはリモートレリーズでの撮影と変わらない。カメラは目立たないところにあればいい。指にあってもいいし、手首くらいに付けていてもいい。首からネックレスみたいに下げるとか眼鏡に組み込むとか、イヤリングのように耳からぶら下げてもいいかもしれない。
 (3)視神経からの映像信号を盗み取る。網膜が光を受けて発信する信号は、ほとんどデジタルカメラで使われているCCDの信号にそのままマッピングできそうだ。視神経をデジタル画像に直接結びつけるのは技術的には難しいだろうが、逆ならどうだろう。盲目の人に技術的な手段で脳に信号を送る神経刺激を送って視力を提供するという研究がされている。そうやって技術的に視力を得た人の見た視界なら、そのまま電子的な画像情報として保存することも比較的かんたんなのではないだろうか。実はあのCMの主人公の男性も、ロボットもしくはテクノロジーを体内に組み込んだ人間だった、という考え方もできるなあ。