TCPとUDP
インターネットプロトコルみたいにいきあたりばったりなやりかたでもすぐにデータが届く。
それは、電気や電波による通信のスピードがものすごく速いから。
データを運ぶ信号は、光の速さでかけめぐる。その速さなら、1秒で地球を7まわり半もできる。
とちゅうにたくさんあるルータでは信号は休みやすみ送られるけれど、それでもじゅうぶんに速い。
少しのデータなら、一瞬だ。
少しのデータでなかったら、ちょっと時間がかかるかもしれない。
大きなデータは小さく分けて送るからだ。
小さく分けて、番号を振って、送る方と受け取る方とが声をかけあって、バケツリレー式にデータを送る。
こんなふうに気をつけて送ってねっていう約束がトランスミッション・コントロール・プロトコル(Transmission Control Protocol)、つまりTCP。
声をかけあったりしないでいいからどんどん送ってねっていう約束がユーザー・データグラム・プロトコル(User Datagram Protocol)、つまりUDP。