渋谷

 土曜日は渋谷に行った。
 Bunkamuraで「ベルギー幻想美術館」展というのをやっていたからだ。
 渋谷には、京急新馬場駅のそばにある品川図書館へ借りていた本を一冊返して、JR恵比寿駅のそばのウェンディーズハンバーガーを食べてから行った。

 展覧会は、姫路の美術館所蔵のベルギーの幻想的な作品を展示しているものだった。
 マグリットやデルボーの作品がいくつもあって、悪くはない。ところが、さほどよくも感じなかったのは残念なことだ。飾り方のせいだろうか。なぜか安っぽくみえてしかたなかった。自分の気分のせいだろうか。
 図録を売っていたが、展覧会専用のものではなく、姫路の美術館で作られたものだった。その展覧会には展示されていない作品も載っているということだ。手抜きと責めるべきか、それともお得と考えればいいのか、迷った。

 観賞後、足も疲れ、喉も渇き、小腹も空いたので、おやつにすることにした。適当な店がなかなか見つからなかった。「アフタヌーンティー」があったので、そこにした。渋谷の「アフタヌーンティー」はほかとは違って、椅子がソファではなかった。「アフタヌーンティー」は紅茶専門店かと思っていたが、店全体がファーストフードショップのような雰囲気だ。あまり落ち着いて座っていられない。妙な気分だ。

 渋谷の街の人ごみは、新宿ほどではないかもしれないが、かなりのものだ。いつもお祭りのようだ。そういえば祭りの飾りも見かけたような気がする。年齢層が比較的若いからか、人ごみの色がけばけばしいといってもいいくらいに明るい。その後で池袋に行ったら、池袋の街が、その対比でくすんで見えた。

 夕食は、JR池袋駅の構内にあるカレーショップですませた。少し狭いが、明るくて清潔な感じがする店だ。ひさしぶりに入ったら、少しだけ店内の内装が変わっていた。椅子がやや増えたようだ。繁盛しているということか。