ダイナマイトの松とか桜とか

 ノーベル賞を遺言で設けたアルフレッド・ノーベルノーベル賞基金を残せたのは爆発物ダイナマイトの発明と事業化に成功したから。ノーベルが発明したダイナマイトは珪藻土ニトログリセリンをしみ込ませてうっかり爆発するのを防いだものだった。その後ノーベルは爆発性のない珪藻土の代わりに綿火薬とニトログリセリンをまぜてゲル化(ゼリー状に固めた)したニトロゲルを使うように改良し、現在でも産業用のダイナマイトは、ニトロゲル主体の爆発物だという。
 ところが日本ではこのダイナマイト、なぜかニトロゲルの濃度の高いほうから順に、松ダイナマイトとか桜ダイナマイトとか、桐、榎、梅、桂の各ダイナマイト、それからこれは樹木の名前ではないが、硝安ダイナマイトという名前で分類されているそうだ。どうして樹木の名前で分類するようになっているのだろう。気になるが、ちょっと検索してみたくらいではわからなかった。なぜなんだろう。松・竹・梅ならまだ納得できるんだけどな。