最後の物語

 アシモフのほとんど最期の手紙は友人に送った次の手紙だそうだ。

                                             1991年8月18日
私は嬉しいよ「ゴールド」が君を喜ばせて。それが私の最後の物語かもしれん。
もしそうなら、少なくとも私は華々しく散ったわけだ。

"Yours, Isaac Asimov: A Lifetime of Letters",p.327

                                             18 August 1991
I am delighted that ``Gold'' pleased you. It may be my last story.
If so, at least I ended with a bang.

 アシモフが亡くなったのは1992年4月6日だそうだが、このときにはきっともう心身ともに弱っていて、覚悟していたんだね。後がないことを。
 悲しいな。