ギネス世界記録博物館に行ってきた

 ギネスブックに掲載されている記録について展示している「ギネス世界記録博物館」というのがある。東京タワーの中にあるというので行ってみた。浜松町から歩いて15分。

 大阪の通天閣もどこか場末な感じが漂っていたが、東京タワーも多少そういう感じがある。つまり最新の建築ではないので古くさい感じがするということだろうか。やってくる人もさすがに建築当時と比べると少ないことだろうし。

 入場券を買って中に入ろうとするとまず世界一大きな人の実物大人形の前で記念撮影があると引き止められた。55センチあるというゆりかごのような大きな靴を抱えさせられて記念撮影。撮影した写真は出口で販売しているのだ。(1枚1000円。買う気にはならなかったが。)

 展示はマネキンや模型や写真で構成されていて、説明が着いている。ギネスブックにあるすべての項目が展示されているわけではもちろんなく、ごく一部だろう。展示数はそこそこ。展示内容は、例外的な人間、変わった特技で世界一を認定された人、映画やショービジネス関連での世界一、自然や動植物の世界一、建築や乗り物の世界一、など。鼻から飲んだミルクを目から吹き出して飛ばせた距離の世界記録(1メートル40センチ以上だったか)なんていうのまであり、そもそも誰もやろうとしないようなことで世界一って言われてもなあという気もした。とはいえ、ともかく世界一ということでそういう人はそういう人なりに自分の存在意義を感じているんだろうから結構なことかもしれない。

 天文学的な記録としてブラックホールが紹介されているコーナーには「ブラックホール貯金箱」というものが置いてあった。漏斗状にカーブした穴があいている箱で、転がせば最初はゆっくり、中心に近づくにつれて速く回って落ちるようになっている。科学博物館ではよく見かける、いわゆる重力模型だ。科学博物館なら備え付けのボールを転がしてみられるようになっているものだが、ここでは「10円、50円、100円で落ち方に違いがあるか比べてみよう」とあって、「お金はもどってきません」とも書いてある。いってみれば寺社の賽銭箱のようなものだが、戻ってもこないのに「貯金箱」と呼ぶのがなんとも。それでも中学生くらいの子供が3人で転がしてみていた。やってみたくなるものなんだなあ。
 ほかに、場内にチョコレートの自動販売機が置いてあったりもした。

 東京タワーに着いたとき、入り口にはハトバスが停まっていた。東京タワーは観光コースなのだろう。
 東京タワーは新幹線から見るとビルの影に見え隠れするので小さく思えるものだが、さすがに真下から見上げると大きい。