妻に捧げるメタファー

あなたの二の腕がそんなにもふわふわだと知った冬の夜、私はどうにも好きになれなかった魚肉ソーセージのことを好きになってしまいそうだったよ。

黄色く白くまばゆい浴室の電灯の光のなかで温かな水滴のビーズを玉すだれのように走らせるシャワーに、あなたのその背は肩は腕は震える朝露に濡れた白薔薇の花弁だったよ。