DVD「インナースペース」

 このあいだ観た「ミクロの決死圏」と同じモチーフの映画。ただしこれはコメディ。コメディにしたことで物質縮小の荒唐無稽さも許される。「ミクロの決死圏」よりもずっと最近の映画なだけあって、内視鏡で撮影したような、よりリアルな体内風景が広がる。ミニチュア化される主人公(政府機関のテストパイロット)は関根勤っぽい。そのミニチュア化された主人公が入る体を提供するスーパー店員(副支配人だが)の主人公はジャッキー・チェンふう。どちらもいかにもコメディアン風。パイロットの恋人役はメグ・ライアン。この人もコメディエンヌだな。
 「ミクロの決死圏」の堅さがとれて、みごとにエンターテインメント作品になりきっている。さすがはスピルバーグ映画というところか。