DVD:映画「ミクロの決死圏」
古い映画。アシモフがノベライズを書いたことでも有名。もう42年も前(1966年)の映画なので古くさいのは否めない。
地下の政府機関の秘密基地の中で二人乗りのカートが行き交う交差点には、交通整理のガードマンが両手を振って交通整理をしている。なぜ信号がないのか。
外科医の美人助手(ラクェル・ウェルチ)に主人公の通信技師(スティーブン・ボイド)が声をかけるシーンの台詞が「料理の方もできるのかい?」と、あきれるくらい古典的なジェンダー・ステレオタイプに則っている。
ちょっとした計算をするのにポケットから取り出すのは計算尺。
映画自体はカラーなのに、出てくるモニタ画面はことごとくモノクロ。
でも、そういう小道具を取り替えれば、現代でもそのまま映画化できそうなストーリーではある。カメラワークが地味な感じなので、作り直すならそのあたりにも工夫がほしい。