情報処理学会の論文誌にこんな論文が

情報処理学会論文誌(2006v April vol.47 Number 4)に「ジェスチャ操作を活用する広視野電子作業空間の設計と実装」という論文が載っていた。(木村朝子・柴田史久・鶴田剛史・酒井理生・鬼柳牧子・田村秀行=共著。全員、立命館大学大学院理工学研究科。)
マイノリティ・レポートに出てくるジェスチャで半透明の広視野ディスプレイの前でコンピュータ画像を操作するシーンをそのまま実際に作ってしまおうという研究。しかも、その動機からして「古典的名作『2001年宇宙の旅』(1968)から最近の『アイ、ロボット』(2004)まで、約60本のSF映画を分析した」結果この方式が最もありうる好ましいヒューマン・インタフェースだと評価したからというのだ。用途としては医師が医用画像を操作するシーンを想定している。しかもこのシステムの総称をMRキューブと称している。Minority Report-style Movement and Reaction in Mixed Reality space の略で(MR)^3ということらしい。
 おもしろい。