宇宙戦争

宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

　怖い映画。
　トム・クルーズ演じる平凡な父親と、まだ小学生くらいの幼い娘と高校生くらいの息子が、突然の宇宙からの侵略者の攻撃から逃げきるというお話。

　宇宙からの侵略は、雷と嵐、磁気異常による電子兵器や自動車の故障から始まる。
　雷に乗って送り込まれた異星人が操る侵略兵器トライポッドは、地中から大地を割って現れる。
　このシーンは地震の恐怖をうまくとりこんであり、トライポッドの巨大さと、それから射出される光線兵器（人間がなぜか服を残して爆発する）に逃げ惑う群集はパニック映画としても秀逸。

　原作と時代設定と主人公(物語の視点)はかなり異なるものの、事件自体はほぼ原作に沿ったものになっていたように思います。ラストの落ちも原作通りで、これは用意周到な異星人にしてはいささか間抜けすぎるようにも思えました。
　また、異星人はさすがに「火星から」の侵略ではなくしてあり、100万年も前から侵略を意図していた・・・と、ちょっと疑問のある設定になっていました。

　そんな違和感は多少あるものの、全体としては十分見ごたえのある映画です。
　DVDで見るよりも、映画館の音響システムの響きに身を委ねながら大画面で見るのがよいと思います。