庭付きの屋敷に住みたい

 妻は、きょう引越しを下見をすませて夕食に刺身を食べてから、そう申しました。
 本気なのだったら、そうしてもらいたいと思い、その方法を話してみました。


 かまうことはありません。
 それがほんとうに自分のしたいことなら、自分で好きな家を買って、住みたいところに住んでください。
 もちろん、買うお金は、自分で稼いでください。
 お金を手に入れるには、みんながお金をくれるようなことをすればいいのです。
 みんながお金をくれる、しかもよろこんでくれるようなことをしたいなら、その人たちの夢や希望を叶えてあげる仕事をするのが効率的だと思います。
 たとえば、プロスポーツ選手や、歌手をはじめとする芸能人になるのもいいでしょうし、テーマパーク事業を経営したり、娯楽映画を製作したりして、大人にも子供にも喜ばれる仕事をすると、見返りが大きいと思います。
 もう少し広げると、作家や、作曲家、漫画家、ファッションデザイナーといった、人がほしがるオリジナリティのあるものを作りだす仕事をするのもいいかと思います。
 詩や、写真や、和歌や俳句や、たとえばイラストやFLASHアニメーションでさえ、少しほしがる人の集団が小さくなるかもしれないけれども、熱烈にほしがってくれる人もいるでしょう。
 そういうことをやって、自分のほんとうの目的が達成できるまでに何年かかるかは、運にもよりますが、基本的にはそうして産み出されたものの価値次第、ひとびとがそれらに見いだすことができる価値のひとりあたりの大きさと、価値を認めてくれる人たちの人数を掛けあわせた結果次第でしょう。
 どうぞいいものを産み出してください。
 本気でがんばってみるつもりなら、協力は惜しみません。
 心から応援したいと思います。