10月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1292ページ
歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (ハヤカワ文庫 NF 358 〈数理を愉しむ〉シリーズ)
図書館でたまたま借りて読んだ。思わぬ収穫。とてもおもしろく読めた。繰り返し繰り返し、べき乗則の例とそのありさまを説明するので自然と慣れてわかったような気になれる。複雑系への興味がわいた。
読了日:10月30日 著者:マーク・ブキャナン,Mark Buchanan
童話のつくり方 (講談社現代新書)
自分とよく似た名前のひとでちょっとくすぐったいような居心地の悪さが。わかりやすくて読みやすい。とりあえず作るだけなら、おもしろくなくてもいいなら、大丈夫さ。書けるよ。そんな感じで「ほらほら、こんなふうにして始めてみたら?」とか「あんまりかんたんだと思われたらちょっとシャクだけど、でもやってごらんよ」と誘ってくる本。アイディアからキャラクター造形から設定から文章からなにから、果ては本の売り込みや営業まで多岐に渡って、よく見かけるコツやはじめて聞く方法などとりまぜてお子様ランチのように盛りだくさんの内容。
読了日:10月08日 著者:木村 裕一
プレゼンテーション Zen
写真が魅力的。著者はiStockPhoto.comがお気に入りなのだ。そのいい広告にもなっている。内容は具体的な要素を挙げながらの心構えについて。示唆的だ。プレゼンテーションの本だけあって、主張は現時点のありかたに異を唱えていてその意味では異端的だが、すっきりとしている。ちょっと食い足りない気もするが、「腹八分」を体現しているのだろう。いい本だ。
読了日:10月07日 著者:Garr Reynolds,ガー・レイノルズ
考えなしの行動?
IDEOが著者に並んでいるので立ち読みしてみた。字が少ない。写真がいっぱい。ほとんど全部がカラー。すぐに目は通せる。どれも日常的な風景で、そこに暮らす人たちがちょっとした工夫をしている光景が切り取られている。それぞれに短いコメントがついている。こうしたちょっとした工夫を私たちはほとんど考えるでもなく「ひょい」とやってのけている。しかしそこで立ち止まって考えると、いいデザインのヒントがたくさん得られるのではないか。それがこの本のテーマだ。目の付けどころを学ぶにはとてもよいと思う。それでもこの本、値段が高すぎ
読了日:10月04日 著者:ジェーン・フルトン・スーリ,IDEO
苺田さんの話 4 (講談社コミックスキス)
衰えを見せないストーリー展開。ついに主要登場人物がほとんど苺田さんの秘密を知ることに。どんどん行けそうなのでどんどん行ってくださいという感じだ。
読了日:10月03日 著者:小沢 真理
職場は感情で変わる (講談社現代新書 2016)
「不機嫌な職場」の解決編登場という帯に釣られて読んでみた。読みやすいが、「不機嫌な職場」ほどには目を覚まさせてくれるような発見や、真似して試してみようと思わせる仕掛けの紹介には乏しかった。それでも感情についてはざっとどんなものでどう扱うのがよいかをさらっと紹介してくれる。感情についての専門書に進む前や進むまでもない場合の予備知識としてはよくまとまっていると思う。
読了日:10月03日 著者:高橋 克徳
苺田さんの話 3 (講談社コミックスキス)
衣音(いおん)くん以外にも人形(に憑依した宇宙人)の苺田さんがしゃべれることを知る人物がだんだん増えていく。なかなか思い切りのいい展開。シリアスな背景をもつキャラクターが多いが、雰囲気のよさは継続。苺田さんの宇宙人離れした人間くささが重さを中和している。
読了日:10月01日 著者:小沢 真理
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