「プライドと偏見」

プライドと偏見 [DVD]

プライドと偏見 [DVD]

 ジェーン・オーステン Jane Austen の「高慢と偏見 Pride and Prejudice」の映画化作品。
 映像は、美しい。
 ちょっとできすぎで演出過剰な感じもするくらいだ。
 客観的に言えば、第一印象が悪くちょっと気にはなるものの反感と嫌悪の情を抱いた女性を振り向かせるために大幅な資本投下を決行し、変心させる資産家の物語とも言えそうだが、気になる人に対して素直になれない男女が互いに次第に疑念を晴らし理解と愛情を認めるストーリーでもある。
 末永くうまくいくかと考えるとやや心もとない感じもするが、とりあえずお互いの愛情を認めあうところで終わるのでハッピーエンドだ。
 ところどころ、この映画はコメディだったのかと疑った。
 もちろん必ずしもそういうわけではないのだが、まるで吉本新喜劇を見ているようにコミカルなシーンもあって、そんな気持ちになった。
 主人公リジー(エリザベス)の母親ベネット夫人役の女優は山田スミ子を彷彿とさせる。
 リジー役のケイラ・ナイトリーは美貌だが、ベネット姉妹のなかで一番の美人はジェーンという設定のはずだろうから、そういう意味では不適格ではないかと思った。