帰省して

 妻の両親はかなり高齢(義母は90代、義父は80代)だが元気そうだったのがなにより。前回帰省したときは義母は寝込みがちだったが今回は立って料理もできる。
 ひるがえって私自身の両親は二人とも70代で10歳以上若いのでまだまだ元気ではあるが、今回の帰省で、母が鬘をつけて入れ歯をしていると言ったのが衝撃的だった。入れ歯をとると前歯が3本ほどなくて発声がしっかりできない。それでも入れ歯をすればごく普通に発声できるのは驚異的だった。
 入れ歯や鬘がなければ、もっとずっと老いさらばえて見えるところだ。歯科技工と鬘技術の進歩が若々しさを長らえさせているわけだ。一種の不老不死である。こういう技術傾向には今後もますます拍車がかかるのだろうな。膝を支えたり歩行を助ける方向にも進みそうだ。肩や胸のパッドだけでなく、二の腕や足のパッドに姿勢制御や筋力補助を追加したものなどもできてくるだろうか。